京マチ子
佐久間良子以上の肉厚的美女。
昔から可愛くて美しい娘に対して「〜似の美女」という形容詞を付けられるが、
それらの女優に形容される程の美女たちは多々いたが、この京マチ子だけは似ている
と形容される程の女性は皆無だと言えるほどに特異な容姿・雰囲気を纏っていた。
一目、大陸から来たと思えるほどにオリエンタルな雰囲気が漂っているが、
実は大阪府大阪市生まれ、生粋のナニワ生まれの日本人である。
この特異で妖艶な風貌のおかげか、国際映画祭では次々と賞を勝ち取る程に世界的評価は
高まった。
もちろん女優的資質にも長けていて、映画「羅生門」において、まだキャスティングの段階において積極的に監督である黒澤明に直談判したという。
(黒澤を喫茶店に呼び出し、眉を剃り落とした顔を見せて、自分こそがこの映画のヒロイン
にふさわしいとアピールした)
国際的な評価も得た美女だが、アメリカ映画「八月十五夜の茶屋」にて若き頃の
マーロン・ブランドと共演したが、彼は京よりも清川虹子に対して積極的なアプローチ
を行ったとか・・・好みは人それぞれだが、こんな事もあるのですね(笑)。
なお、彼女は大映時代にミュージカル映画「黒蜥蜴」(三島由紀夫戯曲版)で主演した
が、彼女こそ黒衣を纏った緑川夫人そのものだと思っている。
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